今年は、各地で梅雨が異例の長さになっています。
東日本や西日本では、日照時間が平年を下回る場所が出ているほどです。農家にとってはとても厳しい状態です。
日照時間が減ると、野菜に使われるエネルギーが蓄えられないので、野菜の成長に大きく影響されるからです。
農家としては、天候に影響されることを前提として、なんらかの対策を各畑で行っています。
今年から始めた畑では、虫や微生物が育ちやすい土壌を作り、春頭から準備を始めていました。例年の梅雨明けごろには、夏野菜をたくさん収穫できるように動いていましたが、想定外の雨の量と梅雨の長さの影響を受け、日照時間が減るにあたり、育ってきた作物が実をならすことなく枯れていくのではないかという不安が毎年のつきものになっています。
自分で学んできたことを生かしたとしても、天候や状況によって毎年違う畑を耕しているかのように感じています。
農家では、「農家は毎年一年生だ!」と言われるらしいです。
その由縁は、年によって、天候に大きく左右され、その度に工夫を凝らしているからです。
梅雨が想定以上に長いという状況から翌年への対策へとつなげるなど、自分がやってきたことでは足りないものを経て、学んだものを翌年に活かしています。
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